ホキ美術館

先日行ってきました。
やっぱり建物は生で見ないとねえ。迫力やスケール感が伝わってきませんよね。
やっぱし空間のイメージが大事ですから。

すごいところに建ってました。
住宅街の外れ、敷地目一杯、道路の反対側は公園、周りは電線だらけ。
なんというか、美術館という概念とその建築のあり方が根底から崩壊するような、極端だけど、なんつーか、すげー、建物以上にインパクトのあるロケーションでした。
だって、じぶんちの玄関を出たらそこに先進的な美術館がどーん、ですから。

日建設計の設計で、大林組の施工でした。山梨さんですかね。
いい建物でした。久々に主義主張がちゃんと建物としてまとまって形になったなあ、という、素直に納得する建物でした。
建物は、敷地のコンテクストに素直に構成されていたように思います。
見せたいものをいかにみせるか、によく練られた空間でした。

わずかなカーブを緩やかに描くリニアな空間を、束ねて積層させた、まあ、流行りと言ってしまえばそれまでよ的な面もありますが、でも、細かな意匠が練られたスケールと構成を持っていると思います。
ディテールや納まりは特段の驚きはないけど、やりたいことをかなりやり切ってるな、という仕上がりでした。
トップのボリュームはおそらく鉄板造だと思います。所謂造船技術ってやつかな。計画にマッチした工法でした。
小さな穴がランダムに穿たれた鉄板天井にはおそらく吹き出しやDLが細やかに配された面白い空間となってました。意匠的にも見せ所なのかな。
空間をチューブであるとして見せることに、理解させることに、大変こだわっている様に思いました。マシンルームやら設備シャフトもすべて向こうを見通せるガラスによる壁仕上げとなっていて、このチューブが束ねられている空間の構成を持っているのを明示していました。

床仕上げはゴムチップ、壁天井は一体の塗装、外壁はコンクリート打放し、防水も押さえたみたいで結構痺れる仕上り。いいのかね、これで(笑)
サッシの納まりも床から一段抑えた位置で何かあるのかな、どうかな、みたいな。

何れにせよ、これだけ潔い建物はいいですねえ。気持ちいいです。惜しむらくはこの造形をもうちょっと違うロケーションで見たいなあ、という感じでしょうか。これだけ造形的だから、もっとそれが映える環境があるように思いました。
いいですよこれ。ぜひ一度ご覧あれ、の価値がありますね。

最後に。
しかしここの運営は全くいただけない印象でがっかり。
サインはどこでもここでもセロハンテープでべたべた。空間のディテール台無し。
裏の駐車場に業務用車両をめちゃくちゃに置くので、建物の見せ場が台無し。
周辺の制御サインも安っぽいのをボコボコ置くからがっかり。
あんまり報われていない気がしますねえ。いや、自分が設計者だからの傲りかなあ。

でもあれはやだなあ。

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